1次試験の知識で2次試験に用いるものは、キーワードに関するメリット・デメリットです。
そのキーワードが事例企業にメリットとして働いていれば強み(S)、デメリットとして働いていれば弱み(W)です。
【主なキーワード】
1.機能別組織
<メリット>
・各部門の専門性が発揮しやすい
・各部門が自身の業務に集中できるため、効率が良い
・指揮命令系統が明確なため、部門内の統率がしやすい
<デメリット>
・業務が専門化するため、部門ごとの「部分最適化」となる傾向がある
・部門間のセクショナリズムが発生する
2.事業部制組織
<メリット>
・経営陣が現場から離れ、経営や戦略に集中できる
・管理者の能力が高まり、経営層の育成がしやすい
<デメリット>
・計画達成に拘り、短期的な判断に陥りやすい
・人事、経理など各事業部で部門が重複してコストがかさむ
3.年功序列型報酬制度
<メリット>
・従業員の生活設計が容易
<デメリット>
・危機感が薄れ、中高年の働かない人材が現れる(令和元年 事例Ⅰ)
・組織が保守的となり、変革しにくい
<メリット>
・新規事業の拡大等、組織の変革がしやすい
・成果に応じた報酬により、士気が上がる
<デメリット>
・従業員の生活設計が容易でない
・業務が属人的(個人主義)となる
5.OJT
<メリット>
・実務に直結した実践的なノウハウやスキルを伝授できる
・社員一人一人に合わせた教育ができる
<デメリット>
・教える人の能力、教え方に左右される
<メリット>
・体系化された知識を習得できる
・一度に多くの社員を教育できる
<デメリット>
・実務に直結しておらず、成果に結びつかないケースが多い
他にも色々ありますが、とりあえず上のキーワードをスキマ時間で確認して、頭の中でSWOTしてみてください。
通勤中等で、過去問の事例が思い出せない場合は、皆さんが勤務されている会社をイメージされてもいいと思います。
日々の試行錯誤(アウトプット)が合格への近道です。