この記事では、私がブログのタイトルにもあるハーバード大学へ進学したきっかけについてお話します!
「養成課程=楽して診断士になった?」のレッテルが悔しかった
皆さんご存知の通り、中小企業診断士(登録)養成課程は、修了することで二次試験(筆記・口述)を免除できる制度です。入学には、高い費用がかかるものの、「確実に診断士になれる」というのが魅力である旨、ネット上で謳われているかと思います。そんな中、養成課程を修了して診断士になった人たちを「裏口入学」などと心無いことを言って、罵る方に何度か会ってきました(最近は減りましたが。。。)。私自身も養成課程への進学を決めた時点では、診断士の二次試験に合格できなかったのは事実です。その時点で、診断士試験への対応力という点では、合格した方々に比べると劣っていたことは事実でしょう。
しかし、養成課程組の進学後のレベルアップの仕方は半端ないです!ほとんどの方は、仕事をしながら、土日や平日の晩に養成課程に通って、睡眠時間を削って、膨大な量の演習と実習に励みます。その中で、一次試験の学習で培った知識を活かし、自分なりにアウトプットした上で、仲間と議論を重ね、中小企業の社長と本気で向き合います。その中で、経営者(リーダー)としての姿勢や失敗から学ぶスタンスを身に付け、変化に応じてPDCAを回せる人材に成長していきます。こうして、養成課程組(MBA組)は実践力のある診断士となって、登録後も早い段階でスムーズに診断士業務に従事します。
なのに、周りからの評価は「2次試験から逃げて診断士になった」です。仮にその時点で試験から逃れたのは事実だとしても、周囲から思われているほど養成課程は甘くないです!それが悔しくて、何としても「養成課程のすごさを世に知らしめる」との思いで、正解的な名門校であるハーバード大学へ進学しました。
ハーバード大学MBA(DBA)への進学って大変じゃないの?
正直大変でした。ただ、養成課程(MBA)ほど大変ではなかったです(笑)
海外MBAの方のブログ等を見ると詳細が分かりますが、海外のMBA(DBA)への進学にはTOEFLやGMAT(別記事で説明)のスコアの提出が要求されます。また、インタビュー(面接)への対策が必要です。これらにはかなりの準備が必要です。
しかし、私の場合は養成課程(MBA)で経営の実践的な知識や姿勢・受けごたえの仕方を鍛えられていたので、それほどきついとは感じませんでした(TOEFLについては英語力なので、個別の対策が必要でしたが、それを精神的にきついとは感じませんでした。今の私があるのは、本当に養成課程のおかげなので、当時お世話になった先生方や同期の方々には感謝してもしきれません。
養成課程時代に遡ると、私は養成課程のメンバーの中でも決して優秀な方ではありませんでした。理系出身(専門は化学)の私は、そもそも経営学の学習自体に馴染みがなく、色々と基本的なことから、養成課程の仲間に教わりました。そんな私ですが、ハーバード大学への進学は、養成課程に比べるとキツさは「まだマシ(笑)」というのが本音です!
海外MBA(DBA)と国内MBA(養成課程)の違い
私はハーバードのPhD(博士課程)なので、MBAではありませんが、MBAのクラス討議のサポートに入る時があるので、私が感じた国内MBAとの違いを少しお話します♪
まず、年齢層の違い!海外のMBAは20代から30代前半が多いです。もちろん、彼らは優秀であることは間違いないのですが、仕事をせずに全日制でMBAに通っている学生が多く、経営者と向き合う「危機感」のようなものはあまり感じられません。講義に貢献できた際は「発言できた俺すごい!」といったような表情を浮かべ、優越感に浸っている様子がうかがえます。
一方で、養成課程組(日本のMBA)は、30代~50代(一部60代)が、仕事をしながら、真剣に学ぶ場です。ビジネス経験も豊富な方々との学習の場ですので、議論にも自ずと臨場感が出てきます。養成課程組は実際に中小企業に出向いて、社長とディスカッションする「診断実習」もあるので、なおさら緊張感のある場となります。
また、これは当たり前ですが、「言語」が違います。海外MBAでは勿論英語で議論となりますが、ただでさえ難しい授業を英語で聞くのは結構ストレスです(じゃあなんで進学したの?って言われそうですが(笑))。経営の視点や姿勢を身に付けるという目的であれば、母国語の日本語で学習するのが私は良いと思います!
ハーバード進学を他人に勧めるか?
決して勧めません(笑)。国内MBA(養成課程)で十分です!私はそれを証明して、一人でも多くの優秀な診断士を輩出したいと思い、ハーバードに通ってるまでです!
将来的に自身の経験を活かして、養成課程の運営をできればと考えています!