診断士養成課程の歩き方~ハーバード経営学PhDリケジョは語る!~

診断士養成課程(+MBA)を修了後、ハーバード大学の経営学PhDへ進学したリケジョのともかが、養成課程の意義や授業内容等詳細をお届けします!皆さんのキャリア形成の一助になればと嬉しいです!

ビジネスモデルの組み立て方~養成課程(MBA)で学べる事~

皆さん「ビジネスモデル」という言葉を良く耳にされるかと思いますが、一体どういう意味を持つのでしょうか。

この記事では、その重要性と組み立て方について、概要をご紹介します!

 

ビジネスモデルとは?

ビジネスモデルには、種々の学説・定義がありますが、端的に言うと、「事業を成り立たせている様々な要素を構造化し、分かりやすくしたもの」です。ビジネスモデルは、「経営戦略」と「現場」をつなぐ架け橋となるものです。

皆さんが所属されている企業(学生さんなら学校)には、少なからず、何等かの戦略があるかと思います。それが、「経営理念」という形で明文化されている企業もあれば、経営者自身が従業員に向けて日々方針として、呼びかけている場合もあります。

しかし、それらの戦略は、従業員一人一人の行動にまで落とし込まれているでしょうか。もし、皆さんの所属されている企業で、その落とし込みがしっかりとなされているのであれば、それは素晴らしいことです。大手企業を含め、大抵の企業では、方針がぼやっとしているのが現状かと思います。

しかし、本ブログで紹介している「ビジネスモデル」を使いこなすことができれば、企業の戦略を現場のオペレーション(従業員一人一人の業務)に落とし込むことができ、結果的に企業の収益を上げることができます。

それでは、そのビジネスモデルを構築する方法とは、どのような方法か?ここでは、代表的な方法論として、「ビジネスモデルキャンバス」をご紹介します。

 

ビジネスモデルキャンバスは、一般的に下図のような形をしています。

f:id:rikejotomoka:20220103153305j:plain

BMC

ここに自社が所属する業界の競合企業に関する個々の要素を記載することで、競合の動向(収益構造)を可視化できるため、外部環境分析(SWOT、3C等)の際に役立ちます。

例えば、コンビニ業界を例に取ると、個々の要素は以下のようになります。

(1)顧客:忙しい主婦、社会人

(2)価値:いつでも(24時間)、どこでも

(3)販路:ドミナント出店(どこにでもある)

(4)関係:ポイント会員

(5)収益:高価格での販売(低下販売)

(6)資源:高度な配送システム、狭い敷地

(7)活動:多頻度小口配送

(8)協力者:卸売業者

(9)コスト:高い物流コスト

 

上記は、コンビニ業界全般の話ですが、これが、業界最大手のセブンイレブンとなれば、(1)は全ての消費者ですが、ローソンの場合は、女性やシニアに的を絞った形になります。

身近な店舗をイメージして頂ければわかりますが、セブンイレブンは単一フォーマット(すべての店舗がほとんど同じ形態をとっている)のに対して、ローソンは、100円ローソンや成城石井(ローソンのグループです!)など、色々なフォーマットを取っており、それぞれの店舗で異なる顧客層をターゲットとしています。

(これらの関係性の詳細については、別記事で紹介します♪)

 

その他、ビジネスモデルキャンバスの詳しい使用方法は別記事で紹介していますので、ご確認頂ければ嬉しいです。

 

本記事では導入として、ビジネスモデルの概念について、説明しました。これらの

使い方をマスターした上で、経営戦略を立てる訓練を行えることは、養成課程(MBA)の良さの一つではないかと思います。

「このブログを読むだけでも、十分に実力がつく」と思ってもらえるようにするのが私の目標ですが、やはり、仲間から刺激を受けながら、訓練ができる場を持つことは将来の糧になります。養成課程について、少しでも疑問があれば、気になる大学の説明会を受ける等、実際に動いてみられることをオススメします!

皆さんのキャリアアップを心からお祈りしています♪